ohtrix

日々の雑感を書くブログです。

語りの類型

何かについて語る時、とりうる手法について4つのタイブに類型できそうだなと思いました

 

まず「語り」とは何かについて定義してみます。

ここでいう語りは、ある対象(ヒト・モノ・コンテンツetc...)について、主体的に感想や所感を述べたり、解説を加えることとします。

次に、類型するための基準を設けます。

1つは「客観性」、もう1つは「社交性」です。この基準の意味は後で述べるとして、客観性と社交性から考えた時の語りの種類は以下のようになると考えました

 

・批評
・キュレーション
・マウント
・共有

です。

 


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・【客観的で非社交的な語り】「批評」は、ある事柄について客観的な事項を踏まえた上で、対象の構造の分析や所感を抽象的に述べたてることです。批評する人は、 対象の構造を照らしだし、内的に満足感を得ることを目的にするので、社交のツールとして用いることはあまりないように思います。

関心の向きは[自分→対象→自分]です。対象を通して自分を知ったり、自分の好奇心を満たそうとする営為を批評と呼んでみます。

 

・【客観的で社交的な語り】「キュレーション」は、他者に向けて、対象の魅力を他者の損得や趣味嗜好・関心に合わせて客観的に解説を添え、他者に対象への関心を持たせようとする行為です。

関心の向きは[自分→対象→他者]です。自分が持つ対象への関心を他者にも同様に持たせようとする行為によって、社交する営為をキュレーションと呼んでみます。

 

・【主観的で非社交的な語り】「マウント」は、ある対象への関心を用いて、他者に自らの優位性を示そうとする行為です。

関心の向きは[対象→自分→他者]です。対象によって得た万能感を他者に示し、自分と他者との間に優劣をつける行為を「マウント」と呼んでみます。

 

・【主体的で社交的な語り】「共有」は、ある対象に関する主観的な所感を、他者と共有する行為です。

関心の向きは[自分→対象←他者]です。対象を中心として、所感の交換をしながら対等な関係を他者と結ぶ行為を共有と呼んでみましょう。

 

類型したから何という訳では無いし、内容が個人的すぎて分かりづらくてアレなのですが、書いてて楽しかったのでよしとします。

 

このブログはマウント的です。対象に関心を示す自己を標榜する場がこのブログなのですが、これを「共有」や「批評」の向きに変えて行ければ良いなと思います。